意味 |
軟弱地盤や帯水砂層を一時的に人工凍結し、地山の強度を増加させ、非透水性の凍土(固結土壌)を急速に造成する工法である。この工法は、凍土を耐力壁あるいは遮水壁として凍結期間中利用し、安全に所定の作業を行うための補助工法の一種である。凍結工法の原理は、1m前後の間隔で地中に敷設した凍結管あるいは凍結板に冷凍液を流し、このパイプを中心に土中の間隙水を氷結させ、時間の経過とともに周辺に凍土壁を形成させるものである。凍結の方法には、ブライン方式と低温液化ガス方式があり、凍結規模あるいは地下水流速等の地盤条件により使い分けられる。凍結工法は、他の補助工法と比較して高価であるため、他の補助工法では安全確実な施工ができない場合に採用することとし、採用にあたっては、地山の含水比、地下水流、凍結時の凍土および解凍時の地盤沈下等に十分な検討が必要である。 |