項目 | にほんご【日本語】 |
意味 | 古来日本民族が用いてきた言語で,日本国の公用語。音韻面では,一つの子音と一つの母音との結合音節を基調とし,母音で終わる開音節を特徴とする。「ガ・ッ・コ・オ(学校)」という発音にも見られるような等時的なリズム上の単位,すなわち拍(モーラ)をもち,高低アクセントを伴う。文法面では膠着語(こうちやくご)に属し,助詞・助動詞が文の成立について大きな役割を果たしており,また,述語が文の最後にくるという文法構造をもつ。複雑な敬語法が発達していることもその特徴の一つである。普通,中国語から借用した漢字と,漢字を母胎として成立した仮名との併用で表記される。語彙(ごい)には日本固有の語である和語のほかに,漢字音に基づく漢語も多い。近年は,西欧語からはいってきた外来語も多く用いられている。方言による違いが著しい。系統はアルタイ諸語の一つに属するものとも言われているが,いまだに定説はない。 |