トンネル用語集

地山安定処理

生石灰杭工法、ケミコパイル工法

項目 生石灰杭工法、ケミコパイル工法 / せいせっかいぐいこうほう
英語 chemico-pile method、consolidation by cast-in-place lime pile method
独語 Verdichtungsverfahren mit an Ort hergestellten Kalkpf?hlen
仏語 m?thode de pieu en chaux for? et moul? en place
意味 軟弱地盤中にアースオーガーなどで穿孔し、生石灰を填充して生石灰杭をつくり、周囲の地盤を圧密脱水して地盤を改良する工法である。この工法は、生石灰と土中の水が反応して消石灰に変わる過程の、水和作用による生石灰杭の膨張、同じく水和の際の間隙水との消化吸収作用とこれに伴う発熱作用とにより周辺地盤を脱水、圧密する効果を利用したものである。また、杭自体の強度も相当大きくなるので、杭強度を考慮した複合地盤として扱うこともできる。主として開削工法を対象に施工され、ヒービング防止、掘削過程で坑内外の土圧が不均衡になった場合の坑内側の受動土圧の増加、脱水による掘削土の液状化防止等に効果がある。なお、生石灰は水との反応時に多大な水和熱を発生するため危険物に指定されており、有資格者による取扱いが必要である。
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