項目 | のう【能】 |
意味 | (1)物事を成し遂げる力。「—無し」(2)取り得。「食べる以外に—がない」(3)効能。「—書き」(4)日本の中世芸能で,舞踊と劇の要素を含んだもの。猿楽能・田楽能・延年能など。(5)猿楽能のこと。南北朝・室町時代に観阿弥・世阿弥父子が大成した歌舞劇で,江戸時代は幕府の式楽。明治以降は能楽ともいい,広義には狂言を含む。舞(まい)と謡(うたい)と囃子(はやし)の三要素から成る。それぞれに流派があり,主人公を演じるシテ方には観世・宝生・金春(こんぱる)・金剛・喜多の 5 流がある。謡の詞章は謡曲といい,題材は源氏物語や平家物語など古典からとることが多く,現在上演可能な作品は約 235 番。能楽。━ある鷹(たか)は爪を隠す実力のある人物は,いたずらにそれを誇示はしない。 |