項目 | 酸性雨 / さんせいう |
意味 | 通常、太陽エネルギーにより蒸発した水は、大気中の炭酸ガスが溶けこんで平衡状態にあるとき、pHは5.6となる。このpH5.6以下の雨を酸性雨と呼ぶ。雨を酸性側に導く物質としては、工場や火力発電所から排出される硫黄酸化物(SOx亜硫酸ガスと無水硫酸)並びに自動車等の排気ガス中等に含まれる窒素酸化物(NOx一酸化窒素と二酸化炭素)等がある。これらが、雲内において太陽エネルギーによる一連の光化学反応により、硫酸、硝酸となるといわれている。これらの物質は雲の移動により長距離輸送される。すなわち、発生源が近くになくても、酸性の雨が降ることがあり得るため、対策が困難なものとなっている。国内での被害事例は際だったものは少ない。 |